山芋ご飯は最高です!
【特徴】
消化吸収がよく、抜群の強壮効果がある山芋には、野生種と栽培種があり、長芋・大和芋・いちょう芋などが栽培種です。イモ類で生食できるのは山芋だけです。主成分はでんぷんですが、アミラーゼやアスターゼなどの消化酵素が大根の3倍もあります。皮をむいた時の“ヌルヌル”は、ムチンという水溶性の食物繊維でコレステロールや糖分が腸で吸収されるのを防ぎ、胃壁を保護する働きがあります。また、肝臓の機能を高める働きもあり、細胞の活性化、老化予防に役立ちます。カリウムも多いので、高血圧の予防効果も期待できます。頻尿や全身倦怠などにも優れた効果を発揮してくれます。
【調理のポイント】
山芋はアクが強く、変色しやすいので、皮を剥いたら早めに酢を入れた水に浸けるなどしましょう。加熱すると消化酵素の働きが衰えるので、とろろ汁をつくるときはだし汁の温度を40~50℃程度にしてください。
【山芋の選び方】
皮・形に凹凸がないもの、皮にハリがあり、傷がないもの。見た目より重いもの、泥付きがよい。
【山芋の価値】
山芋は種類が豊富で、いちょう芋は粘り気が強く、生食に向いています。長芋はもっとも一般的な種類で、水分が多く粘りが少ないのが特徴。関西以南で栽培される大和芋は、山芋の中でもっとも粘りが強いです。
【豆知識】
日本原産で古くから愛されてきた山芋と里芋。名前の由来は「山芋は山で獲れる芋」「里芋は里(村)で獲れる芋」という意味です。山芋は縄文時代から栽培され、平安時代の貴族たちは、自然薯を使った芋粥を珍重していたそうです。